のり(いちご中3・みるく中1)

「スティックのりがほしい」とみるくが言う。
おやめずらしい。
「えー?なんでスティックのりがいいの?ぬりにくいから私はやだけどなー。」といちごが言う。
それを聞いて「わかる!」とうなずくみるく。
「でも液体のりではったら裏側がふにゃふにゃになっちゃったんだよ。だから残りはスティックのりを使おうと思って。」とみるくが言う。
数学の宿題である大量のプリントをノートに貼らなくてはならないのだそうな。
「ノートがふにゃふにゃしてくるのいやだからさ」とみるく。
そりゃそうだ。
スプレーのりを使うときれいに仕上がるんだけど近所の文具屋さんでは扱ってないのよね。
「テープのりもきれいだよ?」といちご。
「いちごの名札、テープのり使ったから一人だけきれいなんだよ。ほかの子のはふにゃふにゃしてるの。」といちごが言う。
テープのりならどこでも売ってるからいいんじゃない?
「いや。スティックのりを使ってみる。」となぜかかたくななみるく。
「いちごもテープのりがもうすぐなくなるからほしい」と声があがったので、3人で文具売り場へお出かけして買ってきた。
数日後。
その話をしたらパパが「テープのりならうちに一箱あるのに」という。
え?いただきもの?
「いやいや。テープのりが好きすぎて箱買いしちゃったんだよ。」とパパ。
何者ですか、あなた・・・。
いちごも私も文具好きだけど、パパには負けるな・・・。

おまけ
買ってきたテープのりを使ったいちごが「これはいいね!」と絶賛。
「今までのはのり面がつぶつぶだったから紙によっては裏にうつっちゃうことがあったんだけどこれはまっすぐだからそれがなくてすごくいいよ!」らしい。
文具へのこだわりはパパ譲りだね。