初:友達からの電話(6歳11ヶ月・4歳11ヶ月)

朝9時半。
いちごのお友達から電話がきた。
初めての電話である。
「Rです。ねこ(←いちごの名字:仮名)は今日あそべますか?」
小学一年生ともなると遊びの約束をする時に自分で電話をかけるものなのだろうか。
そのことにまず驚いた。
そしていちごが名字の呼び捨てで呼ばれていることにも驚いた。
(前の小学校では呼び捨ては禁止されていたので授業中は名字に「さん」づけで、休み時間は下の名前に「ちゃん」づけで呼び合っていた)
Rくんは10時に公園で友達と遊ぶことになっているという。
いちごはプリント中だったので宿題が終わり次第公園へ行くという約束をして電話を切った。
Rくんってしっかりしてるなあ。
いちごはRくんのように自分でお友達に電話をかけて遊びの約束をすることができるだろうか。
あやしい。
今度やらせてみよう。
結局いちごがプリントを終えたのは11時すぎ。
まだ公園までの道を覚えていないいちごを連れて自転車で公園へ。
てっきり男の子も女の子も一緒に遊んでいるのだろうと思ったら驚いたことにそこには男の子しかいなかった。
Mくん:「なんでこんなにおそかったんだよー、ねこ」
Rくん:「勉強してたんだよな」
Mくん:「勉強にそんなに時間かかんないだろー」
Rくん:「いっぱいやってたんだよな」
笑顔で歓迎されているらしいのはよいとして。
なにゆえ男の子ばかりの集まりにいちごが呼ばれたのであろうか。
不思議。
Rくんがいちごと遊びたかったのかな。
4人いた男の子のうち二人はいちごが到着した数分後に「そろそろ帰るわ。じゃあなー、ねこ。」と言って去っていった。
RくんとMくんと三人で砂場遊びをはじめたいちごを公園に残して私はいったん家へ。
洗濯物を干したり掃除をしたりで一時間半経過したのちに公園まで迎えに行ってみた。
3人は砂場で「きせきの石」なるものをいくつか発掘したのち、ブランコで遊んでいた。
家に帰ってから聞いてみたところいちごは特にRくんと親しいというわけではないという。
「Rくんはね。いちごの給食のナプキンをひっぱったりするの。」といちごは楽しそうに笑う。
ふーん。Rくんはいちごのことが好きなのかもしれないなあ、と心の中で私は思う。
なんにせよ。
土曜日に遊びに誘ってもらえるほどに友達ができたのは喜ばしいことである。
よかったね、いちご。