ななちゃん亭(いちご7歳5ヶ月・みるく5歳5ヶ月)

小学校から帰ってきたいちごが「今日ななちゃん(仮名)に一緒に遊ぼうって誘われた!」とうれしそうに報告してくれた。
よかったね。どこで?
「わかんない」
テキトーな約束だなあ。
じゃあ宿題が終わったらななちゃんちの前まで行ってみようか。
いちごと相談しているとあかねちゃん(仮名)ママから電話がきた。
「今日うちの娘がいちごちゃんと遊ぶ約束をしたって言うんですけど聞いていらっしゃいます?」
いったいどういう話になっているのだ?
とりあえずななちゃんちの前あたりで集合しましょうということで電話を切る。
すると再び電話。
今度はななちゃんからいちご宛であった。
「いちごだよー」と電話口に出るいちご。
あいかわらずふにゃふにゃした話し方だのう。
電話を切ったいちごは「のんちゃん(仮名)ちの前に集まることになった」という。
そうですか。
で。いってみると。
誰もいなかった。
あれれ?と思ってあたりをキョロキョロしているとのんちゃんママが「こっちこっち」と呼んでくださった。
のんちゃんの家の裏側がななちゃんの家なのだ。
のんちゃん亭の横を通って低いフェンスを乗り越えてななちゃん亭へ。
便利だ。
ななちゃんちのお庭で折り紙をしたりブランコをしたりした後、公園へ移動。
砂場と滑り台しかない小さな公園なのでいちごが「遊具がなくてつまらない」とななちゃん亭へ戻りたがる。
みるくを一人で公園に置いていくわけにはいかないから我慢してくれたまへ。
みるくはサッカーと滑り台に夢中だ。
いちごもつまらないとぶつくさ言っていたわりには砂場でケーキをつくりはじめてご機嫌だ。
そうこうしているうちにみるくが滑り台の階段から落ちて泣き始めた。
もっとみんなと遊びたいといういちごを説得して帰宅。
なんだかみるくの都合にふりまわされるいちごが不憫であった。
ごめんね。