暴風雨といちごの遠慮(いちご中2・みるく小6)

ホワイトデーには一日早いけれど。
塾のクラスメートからもチョコをいただいたので、みるくはお返し用のポップコーンを一缶持ってお出かけ。
数時間後、帰ってきたみるくが「あの子、塾やめちゃってた」と言う。
「最近休んでるなと思ったら退塾してた」らしい。
「中学生クラスになったタイミングでやめたみたいだよ」
「でも同じ学校だっていう女の子が渡してくれるって言うからお願いしてきた。もし渡せなかったら返さずに食べちゃっていいよって言っといた」とみるく。
おお。すばらしい判断だ。
でかした。
ちなみにみるくが帰ってきた時間帯はちょうど暴風雨がひどかったらしく、傘はバキバキに折れて全身ずぶぬれであった。
みるくと入れ違いでいちごも塾へ。
TVを見ていたので外の状況に全く気づいていなかった私はみるくの状態を見てあわてて車を出していちごを追いかけたのだがすでに彼女の姿は近くになかった。
あとで聞いた話によると、いちごはこの時どうやら一緒に通塾している友人宅の玄関の中にいたらしい。
傘をあきらめてレインコートで出かけたいちごは塾につくまでに下半身がびしょびしょになったという。
「冷たい足湯にずっとつかってる気分だった。寒かった。車出してくれたらよかったのに。」と帰宅したいちごが言う。
ごめんごめん。そんなにひどい状況だと気づいていなかったのよ。
車出してと一声かけてくれたらすぐに出したのに。
なぜ言わないかなあー。
「だって(ママは)TV見てたから(ダメかなと思って)」といちご。
お願い事や困ったことがあったら、とりあえず言ってみるように。
今日みたいな日はもちろん車で送ってあげるし、そうでなくても、ダメもとでも言ってみれば世の中なんとかなることは多いものだよ。