出雲大社(いちご13歳9ヶ月・みるく11歳10ヶ月)

出雲大社遷宮を見に行きたいとみるくが言いだしたのは2月頃だっただろうか。
「60年ぶりなんだって!すごいよね!」と目を輝かせていたのでぜひ連れていってあげたいと思ったのだ。
伊勢神宮も今年は20年ぶりの遷宮の年。
せっかくなら両方見たい。
というわけで、まずは出雲大社へやってきた。
パパは学生時代にきたことがあるらしいが、私といちごみるくは初めて。
「ここが出雲大社かあ〜。全国の神々が集まるところなんだね。」とわくわくしながら参拝する。
イザナギイザナミの話からはじめてアマテラスやスサノオの話、オオクニヌシ因幡のシロウサギ、国引き神話や国譲り神話と出雲大社の起源についてなどなど話して聞かせつつ神話に思いをはせる。
おみくじをひいてみたら、みるくと私はよかったがいちごとパパはいまひとつ。
小銭が欲しかったのでパパといちごが再度おみくじをひいてみたが、おもしろいことに記されていた内容は最初にひいたものとほとんど変わらなかった。
なかでもいちごがひいたおみくじの「失せ物」の欄が二回とも「見つからない」というお告げだったのには笑った。
彼女がここ一ヶ月探し続けてきた理科の教科書と理科便覧はもう見つからないということなのだろう。
なぜ毎日のように使っているはずの教科書がなくなるのかよく分からないが、見つからないものは仕方がない。
新しいものを買いましょう。
お昼は出雲そばの三色割子そばを食す。
割子そばは通常三段だが、みるくは四段、パパは五段に増量してぺろり。
私は三段で十分であった。
ちなみにいちごは親子丼。
「だって冷たいうどんがないから。そばより親子丼がいい。」とのこと。
せっかくなら出雲そばを食せばよいのに。
食後は島根県立古代出雲歴史博物館へ。
高さ48mあったと伝えられている出雲大社本殿の10分の1復元模型が見物であった。
(いちごが二回数えたところによると階段は173段あったそうな)
館内で上映されている神話にまつわる映像も見応えがあり、充実している。
歴博キャラクターデザインのかわいいカプチーノにつられてカフェで休憩。
ショップでは勾玉のお土産選び。
もっとゆっくり過ごしたかったのだがいちごが「耳の下が痛い。頭痛い。」と言いだしたのできりあげることにした。
奇妙なことにこの旅の間、いちごと私の体調はほぼリンクしていた。
耳下腺の痛みや、頭痛、気持ちの悪さなど、不調の内容も不調の時期もだいたい同じであった。
おそらく寒さと暑さの温度差にやられたのだと思う。
極端な暑がりであるパパ・みるくチームとのエアコンを巡る攻防が原因のひとつに違いない。
稲佐の浜を眺めてから宿に戻り、宍道湖に沈む夕陽を眺める。
ギリギリの時間だったので、地下道を渡っているうちに夕陽が沈んでしまったのは残念だったが空の色が変わっていく景色は堪能できた。