蟹三昧(いちご13歳2ヶ月・みるく11歳3ヶ月)

ETC割引のためには午前4時に東京インターを通過する必要がある。
そのために3時に家を出発したいのだが。
みんなが動き出したのが2時半。
大慌てで支度したけれど、車で走り出したのは3時20分近かっただろうか。
高速を目指してひた走っている時にいちごが「あ。年賀状忘れた。」と一言。
昨夜あんなにがんばって書いたのに?
もったいないなあー。なぜ昨日のうちに鞄に入れておかないのか。
…と、思わずため息をついた。
しかし、いちごの忘れ物はこれだけではなかった。
サービスエリアでとまった時のこと。
「寒いー!」と震えているいちごにコートを着たら?と声をかけたら「忘れた…」と返事がかえってきたので耳を疑った。
えー?コートも忘れたの?教会行く時どうするの?…と慌てる私。
さらにその後判明した忘れ物がある。
書初めセットと宿題一式だ。
これにはさすがのいちごも凹んだ。
「プリントまとめてファイルに入れて鞄の一番下に入れたはずなのに…。帰ってから二日であれ全部やるのか…。」
と、つっぷして涙ぐむいちご。
「僕みたいにチェックリストつくればよかったのに」とみるく。
その通り。
旅行前にはチェックリストをつくること、それから荷物は一箇所にまとめておくこと、この二つは必須だよ。
忘れたものは仕方ないので、東京に戻ってからがんばりたまへ。
天橋立を経由して京丹後へ。
パパと交代しつつ10時間弱で到着。
夜は蟹づくし。
蟹大好きないちごみるくのためにパパが予約してくれた一人あたり蟹三杯相当のプランだ。
大船盛り、茹で蟹、焼き蟹、蟹味噌、蟹寿司、蟹もずく、蟹刺し、蟹茶碗蒸し、蟹天ぷら、蟹しゃぶ、蟹すき、蟹雑炊、香の物、デザートとまさに蟹三昧。
こんなに大量の蟹を食べたのは初めてだ。
蟹刺しといい蟹天ぷらといい、全てが本当においしかった。
しかも盛りだくさん。
食べきれないことが前提になっているらしく、最初から茹で蟹はお持ち帰りもできますのでとすすめられた。
「食べられるようでしたら食べやすくカットしてお持ちしますからおっしゃって下さい」と、いったんはけていく蟹。
どうやら茹で蟹は食べきれず持ち帰る人が多いようで、翌朝フロントには保冷ケースに入った蟹が山と積んであった。
御多分に洩れず我が家もお土産として包んでいただいた。
ああ。おいしかった。

おまけ。
本日おもしろかった子ども達の一言。
みるく語録:蟹しゃぶの蓋を開けた瞬間に一言。
「だしのにおいって誇らしげに感じる。ババーン!どうだー!って感じ。」
いちご語録:みるくがめんどくさいんだよと言ったのに対して一言。
「めんどくさいからこそ感動があるんだよ。あ。いいこと言った。」