宝探し集会(いちご11歳8ヶ月・みるく9歳9ヶ月)

「今日は宝探し集会だったんだよー」と言いながらいちごみるくが帰ってきた。
宝探し集会とはなんぞや、と聞いたらいちごみるくが交互に説明してくれた。
「牛乳のふたを校庭にいっぱいばらまくんだよ」とみるくが言う。
「ふたには色がぬってあるの」といちご。
「それで色によって点が違うんだ」とみるく。
「一人3枚しか拾っちゃだめなんだけど、点はあとで発表するから何色が何点かは分からないの」といちご。
「いちごはおもしろそうだから白を3枚拾った」
「ぼくは緑と赤と金色」
「Rくんに『金はワナだから捨てた方がいい』って言われたけど絶対点高いと思ったからとっといたんだ」とみるくは言う。
なるほど。
そういう推理はおもしろい。
とはいっても、色と得点は毎回変わるので予測するのは難しいらしい。
ちなみに今回は赤10点、青20点、黄色30点。
いちごが選んだ白は−200点。
みるく期待の金色は200点だったらしい。
ほかにも緑は500点、紫は−500点など大きく点が動くものがありおもしろい。
「いちごのクラスではね、冠位十二階について習ったから紫を選んだ子がいたの。
紫は位の高い色だから。
そしたらなんとー500点だったから男子が『聖徳太子にだまされたー!』って騒いでたよ」
ふふふ。
おもしろい。
楽しい集会があるのね。