バイトではなかったいちごとパンと猫(いちご21歳4ヶ月・みるく19歳5ヶ月)


朝早くに出かけて夜遅くに帰ってきたいちごが「今日バイトじゃなかった・・・」と言う。
おや?ではどこへ?
「バイト先に行ったらシフト入ってなかった。でも入れてもらえたからバイトしたら残業まであった・・・。」といちご。
「土曜のノルマが終わってなかったからって」ということらしい。
お疲れさまでした。
でもまあせっかくバイト先にまで行ったからにはお仕事できてよかったではないか。
そのまま戻ってくるのももったいないしね。
「まあそうなんだけど。明日は残業ないといいなあ・・・。」といちごがため息をつく。
世の中にはマーフィーの法則というものがあってね・・・と私が言いかけると「うるさいうるさいうるさーい!!!」といちごが叫びはじめた。
おもしろい。
私たちの会話を聞いていたみるくが「マーフィーの法則ってあれでしょ?バターをぬったパンを落とすとバター面が下に落ちるっていう・・・」と聞いてくる。
そうそうそれ。
「猫は足から着地するからバターをぬったパンの下に猫をつければぐるぐるぐるとまわって確実にそちら側が落ちるという話があってな」とみるくが続ける。
なにその話。初めて聞いたんだけど。
「なんか有名な説らしい」とみるくが淡々と続ける。
おもしろすぎる。