書き初め見本レタリング(いちご高1・みるく中2)

冬休みはいちごもみるくも7日まで。
なのだが。
二人ともまだ宿題が終わっていない。
いつものことながら、なぜもっと早めにとりかからないのかと不思議でならない。
みるくはちょっとがんばれば終わるであろう量だが、いちごはかなりがんばっても終わるかどうかという感じだ。
二人してこたつでころころしながらとろとろと宿題を進めている。
はたしてそのスピードで終わるのか。
あやしいな。
とはいえ、ひとつずつ片付けていくしか手はないのでがんばれ。
「あ。かきぞめもあった・・・。」とみるく。
それを聞いたいちごが「お手本書いてあげようか?」と言う。
どうやら習字の見本をレタリングで書いてくれるらしい。
丁寧に見本を作成するいちごと、宿題のかたわらゲームをするみるく。
みるくよ。
宿題が終わるまでは一切のゲームを禁止すると伝えたはず。
なにをのうのうとゲームに向かっているのか。
やめい。
そしていちごよ。
見本をつくってあげるという姉弟愛は尊いものだけれど、自分の宿題は終わったのかい?
「まだ。こんなことしてる場合じゃないんだけど。」といちご。
そう言いつつも見本をつくるいちごの表情は楽しげ。
よっぽど好きなんだねえ、レタリングが。
できあがった見本はそれはそれは見事であった。
「最初の練習は見本の上に半紙をのせてなぞったらいいよ」といちご。
それを聞きつつも、みるくは見本をなぞらずに普通に書いていく。
「なぞればいいのにー」といちご。
「最後の一枚はなぞってみるよ」とみるく。
いやいや。それなら最初になぞって練習するのがよいのでは?
なぜ最後になぞるのか。
まあ、本人がやりたいようにやればよいけれど。
冬休みの残りはあと二日。
二人ともラストスパート、がんばれ。