浮世絵体験(いちご高1・みるく中2)

原宿に太田記念美術館という浮世絵美術館がある。
こちらで小中学生対象の浮世絵体験会が開かれるというので応募してみた。
定員は20名で応募者多数の場合は抽選と書いてあったのでおそらくだめだろうなと思っていたら、なんと当選した。
ひゃっほう!とはしゃぎつつみるくと一緒に美術館へ。
アダチ版画研究所の摺師の方の実演を見つつ、もう一人の方の説明を伺う。
葛飾北斎富嶽三十六景のひとつ、神奈川沖浪裏は8回の摺りでできあがる。
寸分の狂いもなく重ねられていく版に感動。
しかも、摺り上がった直後の浮世絵を実際に触らせていただくことができたのだ。
人間国宝・岩野市兵衛氏が作る和紙に摺られた浮世絵。
和紙の中に顔料が入り込むのですぐにさわっても手に色がつかない。
表面をさわると凹凸がある。
一番難しいという富士山まわりのぼかしの部分も見事だし、波の青も美しい。
みるくも実際に手にとり、感慨深げに眺めている。
その後、2分の1サイズの版木を使って浮世絵体験。
重ねて摺るのは難しいので、一番最初のアウトラインのみ。
山桜でつくった版木に色をのせてブラシでのばし、和紙を見当にあわせておいて馬連でこする。
馬連を動かす向きは木目にあわせて横方向。
こする時にかなり力を入れないときれいに色がつかない。
みるくが摺った浮世絵はとても上手に輪郭が出ていた。
親子でとても良い体験ができてありがたかった。
高校生向けのイベントがあったらぜひともいちごにも体験させてあげたいものだ。