明確な夢(いちご大2・みるく高3)
一昨日、いちごと翌日の予定について話をしていた。
「3限で終わって夕方からバイトだけど終わる時間が遅いからいったん家に戻るかどう
か悩む。直接バイトに行ったらお腹空いちゃうし。」
といちごが言う。
時間に余裕があるなら家に帰ってご飯を食べてから行けばよいのでは?
そんな会話をした翌日、つまり昨日。
いちごは朝の8時からバイトに行った。
朝バイトして大学に行って夕方からまたバイトに入るとはよく働くなあ。
お金が入り用なんだろうな。
あとは店長さんから頼まれたのかな。えらいなあ。とつらつら考えていたのだが。
帰宅後バイトに出かける様子のないいちごに「あれ?バイトは?」と聞くと「朝行った
から今日はもうないよ」と言う。
え? 朝バイトして大学行って夕方からもまたバイトだって言ってたよね?といちごに聞
くと「それは夢ですね」と返された。
えええええ???
あんなにはっきり会話したのに???
明確に覚えてるんだけど。
驚く私に「近来まれに見るはっきりした幻覚ですね」と冷静に言ういちご。
えええええ・・・・・。
本当にあれは夢だったの?とあまりに記憶がはっきりしているので信じられないでいる
私に「朝バイトしたのに夕方もバイト入れるわけないじゃん」といちごが言う。
だからこそすごいなあがんばるなあって驚いていたのに。
ここまで夢と現実が混濁したのは初めてでとまどう。
かくも脳というものはあいまいなのか。
記憶の改ざんって意外と簡単にできちゃうんだろうなと思えてしまう出来事であった。