いちご卒業(いちご中3・みるく中1)

今日はいちごの卒業式。
式のクライマックスは卒業生からの言葉なのだが、これがびっくりするほど素晴らしかった。
まず、内容を全て卒業生自身が考えるというのが良い。
言葉を決める代表メンバーは推薦受験で早々に進路が決まった子たちで構成されるため内容もまた良い。
三年間の出来事を一人や複数や全員で一言ずつ語っていくわけだが、これがとてもドラマティックなのだ。
言葉の途中でピアノ演奏が静かに入りだして合唱につながったり、シーンにあわせたかけ声や手拍子、歌などもある。
合唱は全部で4曲。
要所要所にさしはさまれる合唱は全員の気持ちがこもっていて迫力があり胸に響いた。
卒業生の言葉は合唱も含め約30分。
圧倒され、感動した。
こんなに素敵な卒業式だとは予想もしていなかった。
良い学校だったなあとしみじみ感謝である。
思わず涙ぐんだ私とみるくとは対照的にいちごは終始笑顔であった。
いわく「前の子が早々に号泣しだしたからおもしろくてしょうがなかった」のだそうな。
いちごはつられて泣くタイプではないらしい。
まあそんなクールなところも彼女の魅力のひとつではある。
式のあと卒業生は在校生の見送りを受けながら、校内をぐるりと一周。
その後校庭で各自記念撮影。
友達といろいろ話したいこともあるだろうと、私は先に帰宅。
一時間ほどして帰ってきたいちごは「制服でガストに行ってランチしてそのあとカラオケかプリクラに行くことになった。そのあと夕食も行くんだって。」と言う。
制服で夜まで遊ぶつもり?
着替えていきなさい。
「いちごも面倒だから最初は断ったんだよ。でも制服で卒業証書持って写真を撮ったりしたいんだって。」といちご。
なるほど。
気持ちは分かる。
ランチとプリクラはいいけれど、夕食は家族で食べるから真っ暗になる前には帰っていらっしゃい。
「親が無駄に心配性でごめんね」と友達に説明しつつ出かけていくいちご。
数時間後、暗くなってから帰宅したいちごは「楽しかった−」と明るい顔をしてみんなで撮ったプリクラを見せてくれた。
良い思い出ができたね。