夜中のカタカタ(いちご高2・みるく中3)

午前2時や3時すぎ。
ひどい時には午前5時。
玄関のドアがカタッカタッカタッ・・・と音をたてる。
ドアをあけてくれというパパのサインだ。
2時3時ならまだ私も起きていることが多いのですぐに気づくのだが、
たまたま熟睡していて気づかなかった日があり、その時は20分くらいドアをカタカタさせ続けていたらしい。
電話してくれればよかったのにと言うと「さっきかけたんだけど・・・」と言う。
携帯の音を消して寝ているので気づかなかったのだ。
それなら家の電話にかけてくれればよかったのに。
疲れて帰ってきたのに家に入れず寒い中で立ち続けるなんてひどい話だ。
といってもそもそもの原因はパパが家の鍵をなくしたことにある。
「家の中にはあるはずなんだけどなあ」とパパは言うが見つからない。
土曜日になくしてから今日で6日目。
毎晩夜中のカタカタは続いている。
週末に出かけた時に落としてきたのではないだろうかと疑いはじめたところで、ようやくパパが鍵を発見した。
普段着ていないパーカーのポケットに入っていたらしい。
「土曜日にこれ着てないけど、なんでだろう」とパパ。
理由はどうあれ見つかってよかった。
これで安心して眠れるわ。