夏休み最終日にバタバタする二人(いちご14歳10ヶ月みるく12歳11ヶ)

夏休み最終日に終わっていない宿題に追われるいちごとみるく。
毎年おなじみの眺めではあるが、やはり不思議でならない。
早めに計画的に終わらせて最終日は好きな事をしてのんびり過ごしたいと思わないのだろうか。
もしも間に合わなかったら・・・などというマイナス思考とは二人とも無縁のようだ。
宿題が全部終わったら花火をしようねと数日前に買った花火はいまだ開封されないまま。
「いちご、まだ終わんないのー?」とバケツに水をくみながらみるくが聞く。
「早く終わらせて花火しようよー」と言うみるく。
そういうみるくは全部終わったの?
「終わってるに決まってるじゃん!」と元気よく答えたみるくだが、宿題一覧をチェックしながら「あ!ハッピーニュースを忘れてた!」とあたふたしはじめた。
新聞記事からハッピーなニュースを見つけてレポートするのだそうな。
新聞をかたっぱしから見ながら「ハッピーなニュースがない・・・」と悩むみるく。
日経新聞ではハッピーニュースが見つけられなかったみるくは小学生新聞と中学生新聞をがさごそ。
ALSの氷水バケツのニュースはどう?
パパも氷水をかぶって寄付したからレポート書きやすいんじゃない?
「うーん・・・。そういうニュースじゃないんだよなー・・・。」とぶつぶつ言いながらも他にいい記事が見つからなかったらしく「やっぱりそれで書く!」とみるく。
ハッピーニュースレポートを書き上げたみるくに明日の準備をしておくよう促す。
制服や鞄を用意しに二階にあがったみるくがほどなくバタバタとおりてきた。
「ぼくのベルトとネクタイ知らない?」と言う。
知りません。
「えー・・・」と落胆しつつ探し回るみるく。
結局、部屋中をひっくり返すようにしてなんとか制服のネクタイは見つかったもののベルトは発見できず。
泣きそうになって探し続けているのでパパにベルトを借りたらどうかと提案。
その後パパに相談しに行ったみるくはお古のベルトを譲ってもらえたそうな。
「今日のMVPはパパだー。パパのおかげだー。」と感謝するみるく。
だから早めに準備をするよう2〜3日前に言っておいたのになあ。
明日から学校がはじまるというのに、いちごの部屋もみるくの部屋も竜巻のあとのようになっていた。
週末にはちゃんと部屋の片付けもしてくださいね。