昔の記憶(いちご中3・みるく中1)

なにがきっかけだったのか。
幼稚園時代のことを覚えているかどうかという話題になり。
いちごが「幼稚園のことは全く記憶にない。小学校のこともあまり覚えていない。」と言ったので驚いた。
わー。
私と全く同じだ。
あまりにも親子を感じる発言に心の中で爆笑していると、みるくが「え?なんで覚えてないの?」と驚きの声をあげた。
「ぼく、好きだった子の名前も覚えているよ。」と言う。
試しに聞いてみるとするりとフルネームで答えるみるく。
すごい記憶力だな。
「でもなんで好きだったのか全然分かんない。あとで見たらそんなにかわいくなかったんだよ。」とみるく。
たいがいひどいな、君も。
確かに他にすごくかわいい子がいる中でみるくが好きだと言っていた子の顔立ちは普通だった。
きっと内面にひかれたのだろうと解釈していたのだが、そこは記憶にないのね。
思えば。
幼稚園時代。
園から帰ってきたいちごに何をして遊んだのか聞いてもいつも「わすれたー」という返事がかえってくるだけだった。
だから幼稚園でどのように過ごしているのかいちごを通じて知ることはかなわなかったのだが。
みるくが入園した年からは一気に情報量が増えた。
みるくは帰ってくるなり園でどんなことがあったのか、何で遊んだのか詳しく話してくれたからだ。
ありがとう、みるく。
小学校時代も同じような状況だったが、最近はいちごもぽつぽつとは話してくれるようになってきた。
とはいえ、みるくと違ってマイナスな状況についてはあいかわらずなんの報告もこない。
先日もママ友達から「いちごちゃん泣いてたらしいけど大丈夫?」とLINEが入りあわてた。
結局その時の事情は分からないままだ。
何も言わず自力で乗り越えていくいちごはすごいと感心するとともに、さみしくも思うのであった。
がんばれ、学生諸君。