グランドキャニオン、フリーモントストリート、”O”

午前7時15分。
地下のツアーロビーでバスにひろってもらい、グランドキャニオンツアーへ出発。
私といちごはダウンコートを持参したが、パパはジャケットみるくはパーカー。
ダウンジャケットを持っていく方が良いのでは?と声をかけるも、パパとみるくは「きっと暑いから荷物になるのでいやだ」と主張。
日中の日射しがかなり強いとはいえ、グランドキャニオンの標高は富士山5合目に匹敵。
もし曇っていたら寒いよ〜。
飛行場に到着し説明を聞いていたら現地の現在温度は6度だという。
昨日は天気が悪く、さらに寒かったそうな。
ガイドのお姉さんもダウンのロングコートを着ていくというので、ショップでみるく用にパーカーを一着購入。
「重ね着するの嫌いだからやだ」と反発するみるくにサングラスとともにおしつける。
いちごが「いいなー。そのパーカー、肌ざわりいいしかわいい」と言う。
みるくが使わないなら帰国後いちごにあげることにしよう。
記念にもなるし一石二鳥だ。
飛行機は私の記憶と違い、ほとんど揺れなかった。
そして現地の眺めは記憶よりさらにすばらしかった。
日射しは強いが風が冷たいので私はダウンコートを着てちょうどよかったが、みるくは「暑い」と上着を着用せず。
体感温度が違いすぎるなあ。
観光はサウスリム(南壁)のマーサーポイントとブライトエンジェルポイント。
景色を眺めながらのんびり写真を撮っているとみるくがすぐにどこかへ行ってしまう。
一足先にエル・トバーホテルを見に行ってきたらしい。
「だって一人で好きなように動いた方がいいじゃん」とむくれるみるく。
気持ちは分からなくもないが、家族写真が撮れないでしょー。
リスは狂犬病を持っている可能性があるので絶対さわらないようにとガイドさんに言われたいちごみるくはリスを見つけては遠くから観察。
ウサギのように耳の大きな鹿も発見。
ミュールディアーというらしい。
米国政府が指定しているグランドキャニオンの観光エリアはノースリムとサウスリムだが、最近ウエストリムのスカイウォークが脚光をあびてきているという。
絶壁から突き出すように設置されたU字型の通路は床面がガラス貼り。
私には無理だ・・・
帰りの飛行機は記憶にたがわず揺れるわ跳ねるわ。
説明によると車ででこぼこ道を走っているのと同じで問題ないらしいが何度もがくんと落ちるので気持ち悪くなった。
みるくは行きも帰りもほとんど寝ていたくせに飛行機からおりるなり「いやー。気持ち悪かった。あの飛行機は二度と乗りたくない。インドと同じ。」と笑いながらぶつぶつ。
そうはいっても君、一度目の大きな揺れのあとはぐっすり寝ていたではないか。
「寝てた方が気持ち悪くないから」とみるく。
もっともだ。
でも揺れていなくても君は寝ていたはずだけどね。
ホテルに戻ってパパとみるくと三人でプール。
いちごも誘ったのだが「泳がない。部屋で塾の予習して昼寝する。」と拒否された。
パパとみるくが泳いでいるプールサイドで私はカメラを担当し、ある程度撮影したところでショップへ移動。
目をつけていたTシャツを買って部屋に戻るといちごはベッドでポテチを食べながら本を読んでいた。
あれ?予習は?昼寝は?
「さっきまで塗り絵してた。これ(「オリンピックの身代金」)読んでから予習する。」といちご。
おそらく予習は無理であろう。
夕食は今夜もバッフェ。
食後にダウンタウンまで出かけてフリーモントストリートエクスペリエンスを見る。
そして、夜10時からはシルクドソレイユ"O"(オウ)。
ラスベガスで観ることができるシルクドソレイユの常設ショーは複数あるが予算の関係で今回はひとつだけ。
日本では未発表の水のショーだと聞いて迷うことなくこれに決めた。
ステージは巨大なプールになっており、プールの底が上下に動いて水深が変化するのだがこれが実にスムーズに動く。
ついさっきまで泳いでいた人がいたはずなのに、いつのまにか水面を走っていく人がいるのだ。
シンクロナイズドスイミングや高所からの飛び込みなどプールを利用した演出のほか、水のないステージでのダンスやアクロバットもある。
火を使った驚くべき演出もあり、最初から最後まで声も出せないほどひきつけられる。
とても独創的で華麗なショーで、舞台装置もパフォーマンスも本当に素晴らしい。
中央通路まで演出があるので、全体が見渡せる203ブロックの最前列右端は最高の席だったと思う。
もう一度観る機会が持てるなら、次はステージに近い席でも観てみたい。
KAやマイケルジャクソンONEも気になるけれど。
ショーのあと、パパは友人と会う約束があるらしく別行動。
いちごみるくと私はショップを少しだけ見てから部屋に戻った。
四日目終了。