済州島(いちご中1・みるく小5)

今日は下船がお昼なので朝はのんびり。
みるくは昨日の体調の悪さが影響しているのか朝食もとらずに部屋で熟睡。
疲れがたまったのだろうか。
もうちょっと体力をつけてほしいものだ。
お昼前に起きてきたみるくはTVで船の位置を確認しながら「おなかすいた」と一言。
そりゃそうだ。
早めのランチを食べてから済州島へ上陸。
予約しておいた日本語観光タクシーでまずは萬丈窟へ。
道中目につくのはあちらこちらに続く石垣。
掘るとゴロゴロ出てくる岩を土地の境界線上に積んでいるのだ。
風よけの意味もあるかもしれない。
土地沿いに石垣が続く光景がアイルランドのアラン島に似ている。
車で走ること40分ほどで萬丈窟に到着。
このあたりは鍾乳洞などの世界遺産がたくさんあるが、入ることができるのはこの溶岩洞窟のみ。
長さ13.4kmのうち約1km分が一般公開されている。
往復2kmの距離をみるくが歩いてくれるだろうかと心配したが杞憂だった。
なぜなら溶岩洞窟の中は驚くほど気温が低かったから。
18度くらいだろうか。
中に入るなりみるくは「涼し−!気持ちいー!ここならずーっと歩ける!」と大喜び。
萬丈窟の中は最大幅23m、最高30mという広さ。
壁面と床面に溶岩の流線がはっきりと残っている。
さすがは自然遺産。
見応えのある洞窟であった。
中が涼しかった分、外はうだるような暑さでとたんにみるくがトーンダウン。
すぐに車で城山日出峰へ移動。
約10万年前の海底噴火によって誕生した標高182mのオルム(寄生火山)だ。
世界遺産だけあって、頂上までのぼっている人がたくさんいるが往復に1時間はかかるので登山はパスしてみるくお気に入りのトルハルバンと記念撮影。
トルハルバンというのは済州島の守り神。
島のあちこちにいるおじいさんの石像だ。
おじいさんは左右一対になっており、左手をあげているのが闘いの神様で右手をあげているのが勉強の神様なのだそうな。
城山日出峰を眺めたあとはトッケビ(お化け)道路へ。
上り坂に見えるのに実は下り坂という「神秘の道路」らしい。
現地に到着するまでに一時間くらいかかりますと運転手さんが言っているのにちょっと上り坂にさしかかるたびみるくが「あ!ここじゃない?ほらあがってるのにさがってるみたい?」と騒ぎだす。
みるくがあまりにもずっと言い続けているので「韓国人みたいですね」と運転手さんが笑う。
韓国人はせっかちな人が多いらしい。
実際にトッケビ道路に到着してみると、確かに上り坂に見える。
ニュートラルに入れると上り坂なのに下がっていくという不思議な感覚が約100m味わえる。
車からおりて水を流してみるとやはり上り坂を水があがっていくように見える。
実におもしろい。
時間の都合により、済州島観光はこれにて終了。
船に戻って夕食をとり、テノール歌手のショーを堪能。
プールサイドのトロピカルパーティーと氷の彫刻も気になったが、起きていられないので就寝。
明日は釜山。