狂言鑑賞(いちご11歳10ヶ月・みるく9歳11ヶ月)

六年国語の教科書に「柿山伏」という狂言が載っている。
これを読んだいちごが狂言に興味を持ち「観てみたい」という。
そんなわけで本日は国立能楽堂にて親子で狂言鑑賞。
演目は「二人袴(ふたりばかま)」と「首引(くびひき)」。
「柿山伏が観たかったな」といちごは言うが、そうそう都合よく観たい演目が上演されるわけではないのでまたの機会にね。
国立能楽堂の中に入るのは初めてで、一歩中に入った途端能舞台の美しさに圧倒される。
みるくは歌舞伎の一幕後半で熟睡した経験からあまり乗り気ではなかったが、「二人袴」が始まったとたん大笑いの大喜び。
ひょうきんな表情、コミカルな演技、繰り返しのお約束。
要するにコントだ。
登場人物は舅に挨拶に行く婿とその父親と舅と太郎冠者(たろうかじゃ)の四人。
婿はまだまだ精神的に子供で親離れできていない。
そして父親の方も子離れできていない。
見栄や体裁にこだわりふりまわされる姿を、一枚の袴を通しておもしろおかしく描いている。
みるくは「二人袴」を観ている間、最初から最後まで笑いっぱなしであった。
「首引」は「二人袴」ほどではなかったが、やはりおもしろい。
娘鬼の動きがユーモラスだ。
いちごみるくは「おもしろかったねー」「柿山伏も観てみたいね」と絶賛。
「あ、でも、次は落語をみてみたい」とみるくが言う。
おお、そうだった。
落語もみにいかねばね。
能楽堂を出て狂言のまねごとをしながら歩いていたら、すぐ近くに中華料理屋を発見。
ふらりと入ってみたら、安くておいしかった。
今日はついてる。
楽しくおいしい一日であった。