図書リスト(いちご11歳7ヶ月・みるく9歳7ヶ月)

いちごが「この本借りてきて」とリストを持ってきた。
公文のプリントに出てきた話の続きが気になるのだという。
なかなかのラインナップだ。
森鴎外山椒大夫」「高瀬舟
トールキン指輪物語
遠藤周作「海と毒薬」
カミュ「異邦人」
重松清「ナイフ」
エーリッヒ・ショイルマンパパラギ
エミリ・ブロンテ「嵐が丘
井伏鱒二「黒い雨」
山川方夫「夏の葬列」
いちごはプリントに出てきた話をいつも借りたがるが、読まずに返すことの方が多い。
今回は全体的にページ数が多いので、何冊読破できるかあやしいが読みたいと思うのはよいことだ。
私もまだ読んでいない本があったので、ついでに読んでしまおう。
しかし、「海と毒薬」は・・・
久しぶりに読んだがやはり重い。
胃の中にずっしりと石をつめられた気分だ。
目をそむけてはいけない問題なのかもしれないが、小学生に読ませるのはちょっと抵抗があるなあ。
借りてきてすぐにいちごが読んだのは「夏の葬列」と「パパラギ」。
夏の葬列は確か中学の教科書に載っていた記憶がある。
ものすごく強烈な印象が残っており、今でもストーリーを鮮明に覚えている。
パパラギ」は初めて読んだが、おもしろかった。
パパラギ」とは「白い人」「外国人」の意である。
サモアの酋長ツイアビがヨーロッパを訪れて見た文化と生活様式について演説したものをまとめたという形になっており、かなり痛烈に文明社会を批判している。
いちごは完全に客観的立場からこの話を読んだようで「パパラギ最低だよね」とばっさり。
パパラギは文明人そのものを意味しているだろうから、欧米人だけでなく日本人も含まれていると思うよ。
「え?そうなの?」と驚くいちご。
私たちが住んでいる文明社会を外から見るとこういうふうに見えるということだよね。
考えさせられることがたくさんあった。
さて。次は何を読もう。