地震てるぼうず(いちご小6・みるく小4)

ごうごうと音をたてる強風の中をいちごみるくが下校してきた。
帰ってくるなり「あ、体操服忘れてきた」といちご。
「あ。分度器がないと宿題ができない。」とみるく。
ちょうどいいから二人でとりにいってらっしゃい。
数分後、二度目の帰宅をしたいちごみるくが「宿題たんまりでたよ」と言う。
連休だものね。
帰国してから全部いっぺんにするのは大変だから少しシンガポールに持って行くほうがいいんじゃない?
「そりゃそうだ」とみるく。
「あたりまえだよ」といちご。
いちごは音読と公文のプリントを少々、みるくは学校の漢字プリント全部をスーツケースに入れた。
おそらく手つかずのまま終わるだろうけれど、ちょっとでもできるといいね。
夜寝る前にいちごが「わくわくするー。すっごく楽しみ。ねむれないかも。」とにこにこ顔。
わかるわかる。
でも明日は早いから寝て下さい。
地震で電車がとまっちゃったりすると困るから明朝は早めに家を出ようね。
「じゃあ、地震てるぼうずつくるよ」といちごが言う。
てるてるぼうずならぬ地震てるぼうずなのだそうな。
どんな地震てるぼうずができるのかなと楽しみに見ていたらぼうず自体はティッシュでつくった普通のてるてるぼうずだった。
違うのは地震てるぼうずの背景。
地震がおきないようにというおまじないと願い事とプレートの絵が描いてあった。
なんだか御利益がありそうだ。
無事に行って帰ってこれますように。
よろしく、地震てるぼうず様。
ちなみにいちごはベッドに入って5分もたたないうちに熟睡。
パパは激務ゆえに3日完徹の上、今夜もトラブル発生のため朝帰り。
出発1時間前に荷造りをはじめ、途中でうとうと。
大丈夫?