学芸会準備はじまる(いちご小3・みるく小1)

芸術の秋到来。
小学校では学芸会の練習がはじまった。
いちごみるくの小学校では学芸会と展覧会が一年ごとに行われる。
いちごにその話をしたところ。
「じゃあ、かんちゃん(仮名:2年生のお友達)は展覧会だね。」と言う。
「一年ずつなんでしょ。3年生のいちごが学芸会だから2年生のかんちゃんは展覧会だよね。」
なるほどそう解釈しましたか。
一年ずつの一年は学年のことではなくて、今年来年の年だよ。
「意味わかんない」といちごが首をかしげているので再度説明。
今年は学芸会の年なの。
1年生から6年生まで全員で学芸会をするんだよ。
来年は展覧会の年だから全学年それぞれ展覧会作品をつくるんだよ。
いちごはようやく理解したらしく「ふーん」と言う。
あいかわらずフーちゃんばりのおっぺけぺである。
みるくは学校から帰ってくるなりとてもうれしそうな顔で「じゃーん!」と学芸会の台本を見せてくれた。
孫悟空をやるんだよー!」とにっこにこ。
さっそく練習した歌を聞かせてくれた。
楽譜と全然音が違うけれどまあよしとしよう。
みるくはどの役がいいの?と聞いたところ「沙悟浄にしようかなー。猪八戒にしようかなー。」と楽しそう。
主役の孫悟空ではなく脇役をねらうあたりに彼のキャラクターがあらわれている。
孫悟空でもいいけど、沙悟浄猪八戒おもしろそうだから。」とみるくが笑う。
ねらいはお笑い路線らしい。
「でもナレーターはやだなの。一言しかなくて短いから。」とみるくは言う。
なるほど。台詞は長くて多い方がよいのね。
そうはいっても学芸会の台詞って一人一言くらいなのでは?
三年生はモチモチの木。
こちらも名作である。
いちごは「ナレーションがいいな」と言う。
あーそうね。
モチモチの木に女の子の役はないものね。
二人とも音読練習は学芸会の台本だということで交替で読みはじめた。
長い。
おもしろいからいいんだけどね。
どの役になったとしても楽しんで一生懸命演じてね。