イニシエーション・ラブ(8歳0ヶ月・6歳1ヶ月)

毎週図書館で絵本、児童図書、小説など約30冊の本を借りる。
一人10冊しか借りられないので30冊が上限なのだ。
いちごとみるくはあいかわらずかいけつゾロリにはまっている。
シリーズすべての本を読む気でいるらしい。
いちごが最近気に入っているのは「マーメイドガールズ」(ジリアン・シールズ作)というシリーズ。
けっこう人気があるらしく予約がたくさん入っていてなかなか借りられない。
6人の人魚の冒険物語だ。
いちごもみるくも本好きで読み始めると夢中になってしまい話しかけても声が聞こえないようだ。
とても身に覚えのある光景なのであまり強くは言えない。
私はといえばミステリーばかり読んでいる。
ここ一ヶ月ほどずっと人が死ぬミステリーばかり読んでいたのでたまには違うものを読もうと返却棚からなにげなく手にとった本。
タイトルは「イニシエーション・ラブ」(乾くるみ著)。
一見純愛小説なので何も考えずに一時間ほどで読み終わったのだが最後の2行にびっくり。
サイドBで感じていた違和感の正体はこれだったのか。
最初からもう一度読み返してみて随所にちりばめられたミスリードに気づく。
時系列で読み直して考えれば考えるほどなるほどと思う作品であった。
こういう話だと知らずに読んだのでびっくり楽しめた。
ストーリー自体はたいした内容ではないけれど謎解き(?)しながら読み返すのはおもしろい。
買ってまで読む気はしないけどね。
最近読んだ本で印象に残ったのはこの「イニシエーション・ラブ」と「ネグレクト」(杉山春著)。
「ネグレクト−育児放棄・真奈ちゃんはなぜ死んだか」はノンフィクション。
三歳になったばかりの少女が2000年12月10日、ダンボールの中に入れられたままほとんど食事も与えられずにミイラのようになって死亡した事件のルポ。
読むのがつらい本だった。
事件をおこした両親は最初から子供を憎んでいたわけではない。
虐待のはじまりは特別なことではないのだ。
いったいどこからを虐待とよぶのか。
叩いたりどなったりするのはどうなのか。
子育てをしている時に感じる追いつめられるようなあの感覚。
私は虐待をしている親を遠い世界の人だとは思えない。
読みながら真奈ちゃんのことを思って涙がでた。
どうかこんな事件が二度とおこりませんように。