明日はバレンタイン(いちご7歳4ヶ月みるく5歳4ヶ月)

幼稚園から帰ってきたみるくが「明日バレンタインだよね」と言う。
そうだよー。
「みるくねー。M先生と、りこちゃん(仮名)にチョコあげたい。」とみるくが言う。
そうかそうか。
じゃあ今年もお手紙を用意しませう。
キティちゃんのレターセットを2組用意してみるくに渡す。
みるくはいそいそとお手紙を書く。
「ママ、これでいい?」とみるくが見せてくれた手紙にはこう書いてあった。
「りこちゃんへ ばれんたいんのちょこあげる おいしいよ みるくより」
うん。上出来。
「M先生にもおんなじでいい?」と全く同じ文面で手紙を2通用意するみるく。
手紙と一緒にミニチョコを3種類封筒に入れてセロテープで封をする。
きっと喜んでくれることでしょう。
いちごもチョコをあげたい友達がいるという。
「えーとね。ななちゃん(仮名)とのんちゃん(仮名)とゆうくん(仮名)。3人決定!」
そうですか。決定ですか。
男の子は一人ですか。
確かゆうくんってけっこうかっこいい子だったよね。
そんないちごのゆうくんへの手紙。
「ゆうくんへ
きょうはバレンタイン。
チョコレートをてがみの中に入れてあるからたべてね。
いちごはもらえるかどうかはわからないけどゆうくんにチョコプレゼント!
おいしいよ。
ぜんぶあじはちがうけどいちごもおいしかったよ
いつものんちゃんとかえっているみたいだけどくねくねにんきだね!
ゆうくん、大にんき!」
くねくねというのはゆうくんが考えた指の遊びらしい。
いちごは贈る相手ごとにちゃんと手紙の内容を変えて書いていた。
ななちゃんへの手紙がけっこういい手紙だったのでこちらもご紹介。
「ななちゃんへ
きょうはバレンタイン
ななちゃんはいちごの大しんゆうだよ!
くねくね、にんきだね!
くねくね大かぞくも、あるみたい。
ぼくはそれにはいったよ!ぱんぱんきょうだい
そうじのときに、「パンパ、パンパ」っていうところがたのしいよね!
いつも、そうじのとき、そうやるの、たのしいからやろうね!
たいそうみたいでたのしいよ!
そういうのをかんがえたななちゃんもいいとおもうよ!
いちご、ななちゃんのいいところはっけん!」
やや意味不明なところもあるが、きっとななちゃんには分かることなのであろう。
いちごはお友達のいいところを見つけるのが上手だ。
それはいちごのいいところのひとつだね。