芝桜の丘とみるくのプチ失踪

駅で見かける気になるポスター。
それは一面ピンクで覆われた丘の写真。
秩父にある羊山公園の芝桜の丘だ。
ちょうど今が満開ということで行ってみることにした。
電車にゆられてごとごとごと。
駅を降りてから徒歩20分。
急な坂をのぼっていくと一面に芝桜。
芝桜の丘は思っていたよりこじんまりとしていたけれどかわいらしい花たちに心がなごむ。
いちごとみるくも「きれいだねえ〜」とうれしそう。
花びらの中にラインが入っている「多摩の流れ」という芝桜を初めて見た。
うすいピンクと白の色合いがとてもかわいらしい。
花を眺めながら木陰でお弁当タイム。
いちごはおにぎりよりもサンドイッチの方が好きなようだ。
みるくは枝をたくさん拾い集めては木の皮をむいたり剣にして遊んだり。
のんびりと楽しい時間を過ごした。
あまりの心地よさに私はうとうととお昼寝。
のどかな休日であった。
帰りにスーパーによってお買い物。
買った食材を袋につめていたほんの少しの間にみるくが失踪。
ついさっきまでいちごと一緒にガチャガチャで遊んでいたはずなのに。
名前を呼びながら店内をひとまわりするも見つからず。
もしかして外に出たのかと店のまわりをぐるりとまわり駐車場にも行ってみたけどやはりいない。
さらわれたかも?という恐怖におそわれながら大きな声で名前を呼びつつ店内をもうひとまわり。
パパといちごは外を探す。
お店の人も心配して一緒に探して下さることになった。
いたずらに時間だけが経過し私のあせりも増していく。
半泣き状態になりかけた時、お店の人らしきお姉さんに手をひかれてみるくが歩いてきた。
ほっとしたとたんぼろぼろと涙がこぼれた。
どうやらみるくは駐車場で私を探していたらしい。
私やパパが探しに行った時には運悪くすれちがったり物陰で見えなかったりしていたのだろう。
無事で本当によかった。
二度と勝手にお店の外へ出ないでください。
探している間生きた心地がしなかったよー。