みるく入院(いちご5歳4ヶ月・みるく3歳5ヶ月)

午前6時半。
みるくがいきなり嘔吐をはじめた。
吐いて吐いて吐き続ける。
胃液だけになってもまだ間隔をあけて嘔吐をくりかえす。
吐くものがなくても嘔吐感は続いているらしく胃から体全体でひくひくとしたあとで「うえ〜」と苦しそうにしている。
うとうとと眠っては時々起きて吐く、の繰り返し。
何を話しかけても一言もしゃべらないしほとんど無反応の無表情。
車で少し走ったところにある大学付属の病院へ朝一でつれていく。
初診なのでカルテをつくるためにまず総合受付に並ぶ。
15分後、ようやく小児科へ。
これからさらに順番待ち。
ものすごく混んでいるのでとなりに座った女性に「いつもこんなに混んでいるのですか?」と聞くと「今日はすいている方よ〜。ラッキーだったわ〜。」と返される。
まじですか。
(明け方すぐ救急でつれてくればよかったかも・・・)
待っている間ポケモンのテレビをぼーっと見続けるいちごとみるく。
11時前にようやく診察を受けることができた。
まずは即点滴。
2時間の点滴をしつつ血液検査とレントゲン検査。
軽い脱水と低血糖のためさらに点滴5時間追加。
入院をすすめられるがつきそいが必要。
いちごも一緒につきそっていいでしょうかとダメもとで聞いてみたらやっぱりだめだった。
あたりまえではあるが子供は病室に入れないのだ。
パパにメールで相談してみると今日も明日も休めないとのこと。
途方にくれて貧血をおこしてすわりこむ私。
そんな私を見かねたのかどうかは分からないが先生がなんとかつきそいなしで入院できる部屋を確保してくださった。
ありがたくて涙がでそうだ。
入院手続きがすんだのは夕方4時半。
病室で先生の話を伺っている間、部屋に入れないいちごはナースステーションでお留守番。
私が迎えに行った時いちごは静かに絵本を読んでいたが病院の外に出たとたんがまんしていた感情が破裂したように泣き出した。
ごめんね、さみしかったよね、不安だったよね。
朝から晩まで病院にいて疲れちゃったよね。
今日一日よくがんばってくれました。ありがとう、いちご。
2本目の点滴の途中でみるくはようやく話ができる状態になったものの病室にうつってからはまた一言も話さなくなってしまった。
たぶん置いていかれることを察していたのだろう。
どうか早く元気になって早く退院できますように。
おまけ:結局パパは夜の予定をキャンセルして早めに帰ってきてくれた。ありがとう。