ママがつくった(いちご4歳11ヶ月・みるく2歳11ヶ月)

みるくが生まれた時に友人Yがプレゼントしてくれた洋服がある。
彼女のてづくりのその洋服はみるくのお気に入りのひとつで1歳前後から2歳ちょっとまでよく着せていた。
今では小さくなってしまい着ることができないけれどとてもかわいらしいのでくまのプーさんに着せてみることにした。
ちなみに彼女が昔いちごにつくってくれた洋服は現在ハロッズベアが着ている。
このテディベアに着せたワンピースはまるであつらえたかのようにジャストサイズでびっくり。
ぬいぐるみが着ているその洋服たちを見るたびにこんなに小さかったんだな〜と感慨深い。
いちごがプーさんを抱っこしながら「このプーさんの服、ママがつくったんやろ?」と聞いてくる。
ちがうよ。それはSくんのママがつくってくれたんだよ。と私は答える。
するといちごは「ちがうで。ママがつくったんやで。忘れちゃったの?いちご見てたで。」と言う。
???なんのことだろう。
しばらくこのやりとりがくりかえされたあとようやく思いあたった。
プーさんにみるくの服を着せる時に肩ひもの長さを調整するため針と糸で縫っていたところをいちごが見ていたのだ。
それでいちごは「ママがつくった。いちごは見た。」と主張していたのだ。
なるほど納得。
ママは肩ひもの長さをなおしていただけなんだよ、と説明したらいちごもようやく納得してくれたようだった。
実際こんなに可愛い洋服を自分でつくれたら楽しいだろうな〜。
やっぱりミシン欲しいな。でも荷物になるから引っ越ししてからにしようかな。(ミシンより技術の問題)
いちごが幼稚園に出かけている間に用事ついでに散歩に出かけた。
みるくはだらだらしながら「暑いから車で行く〜」などど軟弱なことを言っていたがいざ出かけてみると元気いっぱい。
ドアを見つけるたびに「ここ、行ってみる?」と開けようとする。
どこも鍵がかかっているから開かないけれどドアにさわれればとりあえず満足するようだ。
用事をすませた帰り道、黄色い小さなスーパーボールを拾った。
スーパーボールで遊んだことがなかったみるくは大はしゃぎ。
高くはずんで転がっていくボールを追いかけてうきゃうきゃと笑う。
マンションに帰ってからもエントランスでボールをはずませて遊ぶ。
階段から転がしてみたり上や横に投げてみたり。
なにをしてもみるくは大喜び。
当分これで遊べそうだ。