「大切な弟」（いちご4歳9ヶ月・みるく2歳9ヶ月）

朝食中、いちごが牛乳をばしゃっと体操服にこぼした。
どんな飲み方をしたらそんなにこぼれるのだ。
きっと口をつける前にコップをかたむけたに違いない。
今から洗っても乾かないよ、どうする？と聞くとしばら〜く黙考したあとで小さな小さな声で「制服着てく」と言う。
ふむ。なるほど。代替案としては上等。
でも今は毎日プールがあるから着替えやすいように体操服で登園しているんだよね。
制服だと着替えるのに時間がかかるから先生が困るよね。
ということで。しかたがないので白いＴシャツを着せて送り出した。
ちゃんと自分で先生にワケを話して謝るように言っておいたができたかな？
帰ってきたいちごに首尾を聞いてみると事情説明はきちんとできたらしい。
友達に何か言われて少し泣いてしまったようだがまあそんなこともあるだろう。
よしよし。よくできました。
夜は冷やし中華。
最近いちごもみるくも食欲不振。
何をつくってもあまり食べてくれないので料理意欲がわかない。
これなら食べてくれるかな？と思ってつくってみたが結果はいまひとつ。
それでも半分近く食べてくれたのでよしとしよう。
食後の歯磨きをしようとしたらみるくが暴れて逃げようとする。
みるくをおさえこんで歯磨きの続きをしようとしたらいちごが泣いているみるくをかばいながらこう言った。
「いちごの弟なのー！無理にしちゃだめなのー！いちごの大切な弟なのー！みるく、一緒に逃げよう！」
ほほう。めずらしい。
そんなセリフどこで覚えてきたのだ。
姉弟愛は美しいが歯磨きはしないとだめなのだよ。