平常心(いちご4歳7ヶ月・みるく2歳8ヶ月)

男の人にはないだろうか。
女にはわけもなくなんだかイライラする日というものがある。
そんな日に平常心を保つのはなかなかに難しい。
日々楽しくにこにこと過ごしたいと願っているのにみるくのちょっとした行動が気になってしまう。
今日は100円ショップでお店の商品を床に並べていた。
注意して商品を棚にもどすように言ってもきかない。
「みるくのそーめんつくるの。しーっ。内緒ね。」と大きなザルを床においてごっこ遊びをはじめる。
棚にもどしてももどしてもくり返す。
キッチンコーナーで遊びまくったあと彼はフラフープを発見。
うちにも同じものがあるのだ。
「みるくのさんかくのしかくのー!」
ん?なんで「まる」はでてこないの?
フラフープは三角でも四角でもなくて丸でしょー。
フラフープを嬉々として持って歩くみるくにまたもどしてくるよう注意。
しかし「みるくのー!」と抵抗にあう。
みるくの行動を制するのに疲れ店を出ようとすると「いや!」と床にすわりこむみるく。
平常心、平常心、ととなえながらぐにゃぐにゃびちびちと釣り上げたばかりの魚のように暴れるみるくを脇にかかえて車へ移動。
体重が増え力も強くお魚状態の2歳児を運ぶのはけっこう難しい。
次に移動したホームセンターでみるくは店内を早足で歩き回る。
棚が多いのであっというまにみるくの姿を見失う。
あわてて探し回るとみるくはペディグリーチャムミキサーの前に立っていた。
「ママ見て!ぺりぺりー!」
え?なんで分るの?Pedigreeのマークで分るのかしら。すごい。
でもドッグフードに用はないのだ。
お願いだからママからはなれないでちょうだい。はー。
なんとか買い物をすまし幼稚園へいちごのお迎え。
今日のいちごは泥だんごづくりに熱中していたがやわらかすぎてかたまってすらいなかった。
光る泥だんごへの道は遠い。
「どうしてもこの泥だんごおうちに持って帰りたいの」といちごは言う。
しかたがないのでビニール袋に入れて鞄に入れる。
そのころみるくは砂場へせっせと水を運んでいた。
いちごの泥だんごに気を取られている間にみるくの洋服と靴はびしょぬれになっていた。
きゃー。風邪ひくでしょー!
びしょびしょになっているのにまだ水を出し続けるみるく。
ちょっとは考えなさいー。
この時点で私の平常心は破綻。
ピリピリと怒ってしまった。ごめんね、みるく。