カメラマンいちご(いちご4歳2ヶ月・みるく2歳3ヶ月)

2004年元旦。
あけましておめでとうございます。
愛媛のお正月は恒例の元旦礼拝ではじまる。
教会は神聖な場所だから静かにするようにと言っておいたところいちごは一言もしゃべらずじっと座っていた。
さすがだ。
みるくはイスをおりたりのぼったりあげくのはてにイスの下にもぐって寝ころんだ。
さらにしばらくすると外に出たいと泣き出したので連れ出す。
やっぱりみるくには無理か。
礼拝のあと家に帰り家族写真を撮ったところいちごが「カメラかして」と言い出した。
「じいじとみるくを撮るからいちごにもカメラ貸して」と言うが本物のカメラは危なくて渡せない。
じいじにお願いしてカメラをつくっていただいたところボール紙でとても精巧なカメラをつくってくださった。
ちゃんと三脚にもセットできる。
いちご大喜び。
カメラを三脚にセットして「はーい、撮るよー。カシャッ。」
「今みるくくん目つぶっちゃったからもう一回ねー。カシャッ。」とすっかりカメラマン気取りである。
セルフタイマーをセットして自分も一緒に撮ったりもしている。
よく見てるなあ。
みるくが外に出たいと暴れるのでパパと一緒に4人でお散歩。
稲刈りあとが残る田んぼを歩いたり走ったり。
稲の株跡を踏むとさくっさくっと乾いた音がするのでおもしろい。
固い霜柱を踏んでいるようなかんじだ。
いちごもみるくもこれが気に入ったらしくひとつひとつ丁寧に踏んでいく。
次に二人はワラを拾って投げ出した。
いちごもみるくも真上に投げるので自分自身にかかってしまう。
投げてほしいと言うのでワラを投げるといちごは上手に逃げるがみるくはまともにかかってしまう。
みるくはワラのシャワーがうれしいらしく舞い落ちるワラの中でうきゃうきゃと大喜びだ。
時々通る電車を見てはさらに大興奮。
二人で電車に向かって手を振ってジャンプする。
日がかたむき寒くなってきたので帰ろうとするとみるくが動かない。
あいかわらず帰り道は歩いてくれないのだ。
抱っこかおんぶをしてほしいというみるくの訴えを却下してだましだまし歩かせる。
少しは歩くもののまたすぐにしゃがみこむ。
頑固なやつだ。
みるくは誰かさんの子供のころにそっくりらしいですよ、パパさん。