「いーたーん」(いちご4歳0ヶ月・みるく2歳0ヶ月)

パパは先輩の結婚式に出席するため朝の便で東京へ。
帰宅は明日。なるべく早く帰ってきてくださいまし。
起きてきたみるくは牛乳を一杯飲んだあとでいちごを探しはじめた。
「いーたーーーーーん」と家中を探してまわり、トイレの中まで調べる。
泣かせるねえ。
お姉ちゃんは入院しちゃったのだよ。
朝病院へ着替えなどを届けに行く。
レントゲン検査の結果では声帯のあたりがせばまっているとのこと。
熱もさがりだいぶ元気になってきたので状況はそれほど悪くない。
これなら連休明けにはなんとか退院→自宅療養にさせていただけそうだ。
明日の運動会に外出させていただけないかダメもとで聞いてみたがやっぱりだめだった。
楽しみにしていたのに残念だったね。来年こそ一緒に運動会出ようね。
昼食前にいちごが眠ってしまったのでいったん家に帰り、面会時間の午後3時に再度病院へ。
みるくは病室に入れないのでベビーカーに乗せて廊下におき、いちごの隣りへ。
いちごのベッドは一番入り口側にしていただいた。
それでもみるくは自力でベビーカーから降りて病室に入ってきてしまう。
困ったなあ。
しかたがないのでなんとか大目に見てもらいつつ3人で絵本を読んだりパズルをしたりして過ごす。
いちごが「早くおうちに帰りたい」と訴える。
(今までの入院では言ったことなかった。)
なるべく早く退院させてもらえるように交渉してみるからね。
面会時間は3時から7時なのだがみるくが暴れるので一時間ほどで辞去。
帰りぎわ、寂しいのをこらえるいちご。
いちごはちょっとしたケガなどの時は「痛い〜」と大げさに泣くくせに本当に悲しい時やつらい時は涙を見せまいと我慢する。
実はかなり我慢強い子だ。
今日も我慢してこらえているので一言も発せず静かにぽろりと涙をこぼした。
涙をこぼしてしまったあとで口をぐっとひきしめて私に背を向けた。
もう少しここにいるから泣いてもいいよ、と言っても泣かなかった。
子供のうちはもっと泣いてもいいのにね。