誕生日カード(いちご3歳11ヶ月・みるく2歳0ヶ月)

初めて幼稚園バスに乗り遅れてしまった。
昨日夜中までかかって子供服の衣替えをしていたのが原因だ。
ぐっすり眠っていたせいでめざましの音が聞こえなかったのだ。
起きた時間はまさにバス停に出かける時間。
ママ友達に連絡し、今日は直接幼稚園に送っていくことを伝える。
いちごが乗るバスは1番バスなので全園児が登園し終わるまでには1時間以上のタイムラグがある。
のんびり支度をしてから送っても余裕なのだ。
そうはいっても二度と寝坊はしないようにしましょう。
帰りの幼稚園バスから降りてきたいちごは今日もまた「あと3回寝たらいちごの誕生日ね」という。
もう2回寝てるから明日起きたらいちごの誕生日だよ、と教えると大はしゃぎ。
明日という概念は理解しているのだ。
「朝になったらいちごの誕生日なの。4歳になるの。ハピバースデーいちごちゃんなの。」と何度も言う。
よっぽど楽しみにしているのだろう。私まで楽しくなってくる。
帰宅してポストを開けるといちご宛に手紙が届いていた。
兄の奥さんであるYちゃんからだ。
いちごは生まれて初めて自分宛の封書をもらったのでうれしそう。
封を切ると中からかわいらしいくまが出てきたので大喜び。
「これ、いちごのくまちゃん?いちごのくまちゃん?」と目を輝かせて言う。
くまが手にしているカードを読んで「『いちごちゃん4さいのおたんじょうびおめでとう』って書いてあるね。まだ4歳じゃないのにね。」と言ったのには笑えた。
確かにそうだね。明日渡せば良かったね、ごめんね。
それからのいちごは何をするにもくまと一緒。
食事をする時も隣りに置いて食べ、出かける時も連れて行き、寝る時もベッドで並んで寝るほどだ。
Yちゃん、ありがとう。
夜、友人のお母様のお通夜に参加。
いちごとみるくは人見知り場所見知りもあるがまわりの雰囲気をなんとなく感じているのだろう、無言でおとなしくしている。
いちごに死の意味をできるかぎり教えてはみたが、当然ながら理解はしていない様子。
私は死についてどう教えればいいのだろうか。考えさせられた夜であった。