やまなし(いちご高2・みるく中3)

いちごが「学校でもうすぐ山月記をやるんだ」という。
「今は現国が夏目漱石でCE(コミュニケーション英語)が宮沢賢治雨ニモマケズなの。」と嬉しそうだ。
「それである男子がね。しゅららぼんだって言ったの。」といちご。
それはあきらかに違うなと思いながらいちごは聞いていたらしい。
「『しゅららぼん、いや、ちがうな。あ。クラムボンだ。カニが・・・』って一生懸命その男子が説明してるんだけど周りの子がわからなくてね。」
「やまなしだよねーって思いつつも席が遠いから黙ってた」といちごが笑う。
「クラスに文スト好きの女子がもう一人いるから、その子と顔を見合わせて『賢治くんだね』ってうなずいてた」という。
楽しそうでなによりです。
「やまなしの出だしってどんなだったっけ」といちごが言うので驚いた。
え?忘れちゃったの?
「小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。」だよ。
「あーそうだったそうだった。かぷかぷわらったよ、だよね。」といちご。
昔はあんなにすらすら暗唱できたのにねえ。
どうやらいまでも暗唱できるものと、ところどころ忘れてしまっているものとががあるらしい。
雨ニモマケズはすらすら言える)
もったいない。
「また覚え直そうかな」といちごが言う。
ぜひそうしてください。
あ、そうだ。
百人一首も暗唱文集もかけ流ししておけばまた頭に入るかな。
英単語も流さないとね。
iTunesで編集して流しっぱなしに設定しようかな・・・。