桜の花びら土産(いちご11歳6ヶ月・みるく9歳6ヶ月)

みるくが学校から帰ってくるなり桜の花びらを見せてくれた。
「ママ、これ(地面に)落ちてない できたての桜」とみるくが笑顔で言う。
できたての桜とはおもしろい。
「あげるよ」と言いながらみるくは連絡袋をひっくり返して食卓の上に桜の花びらをひらひらと降らせてくれた。
4枚あるね、と私が言うと「おかしいな。5枚のはずなんだけど。」とみるくが言う。
木から降ってきた花びらを空中でキャッチしてきたのだそうな。
それをわざわざお土産として持って帰ってきてくれた気持ちがうれしい。
どうもありがとう。
ここで終われば優しいいい気分で一日が終わるところだったのだが。
花びらと一緒に連絡袋から出てきたのは漢字プリント4枚。
あれ?今日は4枚もあるの?いつも一枚なのに多くない?
「ためちゃったから」とみるくはさらりと答える。
まてい。
今、聞き捨てならないことを言わなかったか?
一日1枚として4枚ということは月曜日から今日まで毎日宿題をせずにほうっておいたということか?
なぜ宿題をしなかったのか理由を聞いたところみるくはしばし沈黙した後に「めんどくさかったから」とつぶやいた。
このあと、さきほどまでの優しい空気は一変しみるくは私にしこたま叱られることになるのであった。
宿題はその日のうちに終わらせましょう。