みるくカミソリ事件(いちご小5・みるく小3)

ヤゴを家で飼う件については飼わないという方向で話がついたと思っていたのだが。
本日みるくが「やっぱりヤゴ飼うことにした」と学校からヤゴを3匹持って帰ってきた。
「エサは大丈夫。おたまじゃくしももらってきたから。」とみるくが笑う。
何が大丈夫なのか。
「ヤゴっておたまじゃくし食べるんだって」とみるくは言う。
え?そうなの?そうかなあ・・・
でも現段階ではヤゴよりおたまじゃくしの方が大きいから無理じゃない?
「じゃあ、公園でミミズか何かとってくる」
そう言ってみるくは友達と一緒に長靴姿で出かけていった。
そして、出かける時間直前に洋服も長靴の中も泥だらけになって帰ってきた。
時間ぎりぎりに帰ってくるなら汚さないで帰れ。
汚れて帰ってくるなら洋服を洗って着替える時間の余裕を見て帰ってこい。
ああ。
男の子って本当に面倒だ。
話はかわってお風呂タイム。
シャワーをあびおわったみるくがパパのかみそりを持って「ママ、これなに?」と聞いてきた。
それはパパのかみそりだからさわっちゃだめだよ。ケガするよ。
時すでにおそし。
みるくがじっと親指を見ているのでのぞきこんでみたら。
両手の親指が筋状に切れていた。
刃の流れにそって横になぞったらしい。
血は出ていない程度だったが、皮膚がぼろぼろだ。
しかも、そのぼろぼろ具合が気になるのかみるくは皮膚をむいてちぎっている。
まてい。
今は痛くなくてもあとでヒリヒリしてくるから、それ以上むかないようにしなさい。
どうして刃の部分をさわってしまったのかと聞いたところ
「やわらかいと思った。
スイッチいれたら強くなるのかと思って・・・」と言う。
スイッチが入っていない状態ならさわっても大丈夫だと思ったのだそうな。
パパが使っている五枚刃カミソリはスイッチを入れると微妙に振動するようになっているのだ。
あのね。
何か分からないものがあって調べようと思う気持ちは大切だけれど、
危険なものを見極めて自分の身を自分で守るという危険回避の能力はもっと大切なんだよ。
みるくに「君子危うきに近寄らず」という言葉について説明するのはいったい何度目のことだろうか。
どんなに説明しても、危険箇所にすいよせられるように近寄っていくみるくのイメージが頭から離れない。
ああ。
男の子って本当にこわいわ。