プーさん事件(いちご9歳4ヶ月・みるく7歳4ヶ月)

下校時刻を30分過ぎてもいちごが帰ってこない。
いつものごとくお友達と遊びながらのんびり帰ってくるのだろうと待っていたが一時間過ぎても帰ってこない。
さすがに心配になって学校に電話してみた。
何か特別なイベントでもあったのだろうか。
電話口に出た担任の先生は帰りが遅くなった事情を説明してくださった。
それはこんな話だった。
事の発端はクラブ発表展示で手芸部の布製プーさんが紛失したこと。
各学年の各クラスで先生方はその話を生徒に伝えた。
すると、帰りの会でとある生徒が「いちごさんがプーさんを持ってます!」とまるでいちごが犯人であるかのように告発。
いちごが持っていたプーさんはゴム製の親指大のもので全く違うものだったのだがいちごはショックのあまりそのことを主張できず。
帰りの会終了後、いちごとその生徒は残って事情を説明。
いちごの誤解はすぐ解けたものの、クラスのみんなには説明できないまま週末をはさむことになってしまった。
先生はその生徒に間違ったやり方だと注意。
みんなの前で言うのではなく先生に直接伝えれば先生から本人に確認できること、そうすれば今回のような誤解もおこらないことを説明。
先生は謝罪とともに月曜日の朝一でみんなに説明することを約束してくださった。
「いちごさんが暗〜い気分で帰ってしまうことが心配ですので事情を聞いてあげてください」
と、先生がおっしゃっている間にいちご到着。
先に話を伺っておいてよかった。
知らなかったら帰りが遅いと注意してしまうところだった。
私は早とちりしたその生徒を腹立たしく思ったがパパは「小学校でありがちなことだ」とのたまう。
基本的に学校には余計なものを持って行かず誤解される行動はつつしむことと、自分の意見を主張できる強さを身につけることも必要なのだろう。
濡れ衣を着せられ嫌な思いをしたいちごはかわいそうだったけれど、
これで経験値をひとつあげその分少し強くなって月曜日には元気に学校へ行こう!ね。