エンカレッジとは(いちご6歳7ヶ月・みるく4歳8ヶ月)

学校公開二日目。
今日は体育と道徳を見学。
その後アドラー心理学カウンセラー星順子先生の講演会に出席した。
この講演会は参加して本当に良かった。
テーマは「子供のやる気を育てる家庭教育」
実際に先生が関わってきた子供たちの話を例にあげつつ胸に響く内容であった。
要点を箇条書きで記しておく。
エンカレッジとは勇気をひきだすこと。
誰もが中に持っている勇気。それをひきだしてあげること。
子育てで大事なのはまず最低限なこととして子供の勇気をくじいてはいけないということ。
「早くしなさい」「やめなさい」「だめです」の3つは勇気をくじく言葉。
かわりに使うべきなのは「ありがとう」「うれしいわ」「助かるわ」の3つ。
この3つを言っているかぎり勇気をくじくことにはならない。
ほめるのではなく行動評価をすることが大事。

理想の子供を思い描いて自分の子供を引き算すると欠点しか見えない。
最悪の子供を考えて自分の子供を見ればほめることがたくさん見えてくる。
最悪の子供というのはこの世にいない子供。
いじめで死んでしまった子、自殺してしまった子、最悪とまでいわなくとも不登校の子など。
そういう子のことを考えれば我が子がどんなにステキか分かるはず。
例え勉強をしなくても毎日学校に行っているというだけでもすばらしいことなのだと気づいてほしい。

そんなお話であった。
最後に先生が「家に帰ったら自分の子供に『自分のことが好き?』かどうかを聞いて下さい」とおっしゃった。
カウンセリングにくる子の99%は自分のことが好きではないと答えるらしい。
自分なんていなくてもいい存在だとその子たちは言うのだ。
「子供に自分のことが好きかどうかを聞いて『好き』と即答がかえってきたらあなたの子育ては成功です。」
そうおっしゃる先生の言葉の裏に自分のことを嫌いだと答える子供達の姿が垣間見えて胸がしめつけられる思いであった。
自分のことが好きになれないのはどんなにつらいことだろう。
帰宅後いちごとみるくに聞いてみた。
「うん。好き!」という答えを聞いて本当にうれしかった。
この子たちの勇気をくじかないように気をつけよう。