絵画教室体験(いちご5歳7ヶ月・みるく3歳7ヶ月)

近所の個人宅で絵画を教えている先生がいると聞いてさっそく体験に行ってみた。
幼稚園生から中学生まで教えているようで早い時間帯は小学生と幼稚園生がきている。
いちごが今日描いたのは大根。
大根をじっくり観察しながら「ここにひげがあるよね。しっぽは少し茶色よね。」と自分なりの大根を描いていくいちご。
対するみるくは大根をほとんど見ることなくぐるぐると円を描く。
「これねー。大根なのー。」と本人は言う。
みるくにとっての大根はぐるぐるの円なのだ。
子供の感性って自由でいいなあ。
えんぴつで下書きを描いたあと水彩絵の具で色をつけていく。
以前通っていた教室のようにパステルで輪郭をとらないので絵の具をのせると下書きのラインがかくれて見えなくなってしまう。
ある程度乾いた絵の具の上に別の色をのせてしあげていく。
先生は時々アドバイスをするだけで手直しをいっさいしない。
子供自身の創造性を自由にのばすというのがここの方針らしい。
いちごの大根の絵はなかなかステキにしあがった。
みるくの絵はいろんな色をぐるぐるとのせたブラックホールのようなものができあがった。
小学生のお兄さんに「パワーをかんじるよ。芸術だね。」とほめられてうれしそうに笑っている。
小さい子に技術を教え込むと画一的な作品しか描けなくなってしまうという先生の説も理解できる。
できるけれど。
ただ自由に描かせるだけなら幼稚園や家でのお絵描きとなんら変わりはない。
月謝を払ってまで通わせる価値があるとは思えない。
新しいことを学ぶ時、人は誰しも模倣からはいるのではないかと私は考えている。
上手な人のまねをすることでその技術を身につけていくのではないだろうか。
創造性というものはある程度の基礎があってこそのばすことができるものだと私は思う。
基礎がないところに応用はないのだ。
お礼をのべて辞去。
また新しい教室を探してみよう。
いちごは「大根がおもしろかったー」とうれしそう。
みるくは「絵の具をぐるぐるまぜるのがたのしかった」そうだ。
絵の具をぐるぐるするだけなら家でもできるからやらせてあげるよ。
今度大きめのスケッチブックを買ってこようね。