踊るみるく(いちご3歳1か月・みるく1歳1か月)

みるくは床の間が好きだ。
なぜかというと床の間の上で足踏みをするとカタカタと音がするからだ。
それゆえ彼は床の間の上で踊るのがいたく気に入っている。
床の間にのぼってはいけないと何度教えても聞く耳を持たない。
タップダンスを踊っているかのように子気味いいリズムで足踏みをしている。
しかも満面の笑顔で。
あんまりうれしそうにニコニコしながら踊っているので叱ろうとしてもつい笑ってしまう。
居間の机の上でも同じようにタップダンスをしている。
だから、机の上ものぼっちゃだめなんだってば。
なかなか学習しない男だ。
いちごの熱はさがったようで元気になった。 一安心だ。
本当は今日大阪に戻る予定だったが、いちごの様子をみるために一日延期。
みるくはゴルフボールを片づけたり出したりと繰り返すようになった。
玉入れの感覚だろうか。
片づけてはまたひっくり返して遊んでいる。
子供はこういう繰り返しの遊びが好きだ。
みるくは最近スロープにもはまっている。
うちには坂の上を車がおりていくものと、ボールが転がっていくものがある。
どちらも大好きで、やりはじめると何度も何度も飽きずに繰り返しては喜んでいる。
泣いている時でもこれを見せると泣きやんで遊び出す。
こういう決まりきった結末が訪れる繰り返しの遊びが子供の精神の安定にいいらしい。
車をうまくのせて走らせるたびに私の顔をみあげて得意そうに報告する表情がよい。
子供のうれしそうな顔をみるのはうれしいものだ。